民生児童委員の活動を聞きました!(盛岡市民生児童委員連絡協議会 古内会長インタビュー)
2026年2月12日
地域の身近な相談役であり、専門の相談機関等へのつなぎ役でもあるのが民生委員・児童委員(以下、民生委員)です。また、見守り活動などの様々な地域活動にも取り組んでいます。昨年12月には3年に1度の一斉改選がおこなわれ、555名(令和8年2月1日現在。定数597名)の民生委員、主任児童委員が市内で活動しています。今回は、そんな民生委員の活動について盛岡市民生児童委員連絡協議会の古内保之 会長にお話を伺いました。
※本インタビューは令和8年3月15日発行予定の福祉もりおかNo.223号と連動しています。
○民生委員として、普段どんな活動をしていますか
地域にお住いのご高齢の方々が、元気に暮らしているか見守りをしています。訪問してお会いしたり、変わった様子が無いか外から見たり。何かあったときは、すぐ支援ができるよう気にかけています。
子ども向けの活動ではスクールガードをしています。ただ、地域に子どもがいなくてね…。高齢者世帯が多いため、ちゃんと暮らしているか心配でいろいろ気にかけることが多いです。

○民生委員をやっていてよかったことは
初めて“地域住民”になれたような感覚です。民生委員になるまでは、地域のことをほとんど知らなかった。委員をやって地域がわかるようになりました。地域の方と挨拶を気軽にできるようになれたのが嬉しいです。
-地域の見方に変化はありましたか?
見方の変化ではないかもしれませんが、地域の行事に参加しやすくなりました。住民の皆さんと一緒に行事に参加できて時間を共有できるのは楽しいし、嬉しいですね。
○令和9年に民生委員は110周年を迎えます。一方、全国的には担い手不足が深刻化しています
民生委員の歴史は長いですね。地域の困りごとを民生委員が早く把握し、支援につなげることで地域の福祉が守られてきたと感じます。地域では必要な存在として活動してきたのではないでしょうか。一方、地域そのものは昔に比べると地域力が弱くなってきました。民生委員がその弱い部分をカバーする意味があったと思いますが、その民生委員のなり手がいないのは深刻な課題です。
-12月の一斉改選では、盛岡市では110名の新任委員が委嘱された一方、欠員は50名(令和7年12月1日現在)になりました
欠員が増えると、暮らしに困難を抱えた方々の把握が難しくなります。例えば、歳末たすけあい運動での在宅配分対象者の把握等もで、心配の種です。
担い手不足についてですが…一つは共働きの増加が影響していると思います。家庭を守りつつ、地域を支えていた層が今は少なくなりました。また、定年延長による影響も大きいです。民生委員のなり手を探すのは中々難しい。世の中の流れを感じています。

○古内会長は今年でちょうど民生委員10年目です。この10年、地域の変化をどう感じますか
少子高齢化、空き家の増加を肌で感じます。町内会の班長を探すのも大変です。当町内では、若い方々が新たにお住いになるのも少ないですね。(若い方に)地域の力になって欲しい一方、子育てが大変だったり、暮らしていくので精一杯だったりといった面もよくわかり、担い手不足を痛切に実感します。
○古内会長は現役時代、社会福祉士も取得され福祉職として尽力されてきました。いま福祉職目線で民生委員を見つめた時、どんな印象を持ちますか
難しい質問だね(笑)。福祉職から民生委員になった人、時折いらっしゃいますね。個人的には福祉の経験があって良かったですが…あまり固く考えると大変かな。研修会等で「寄り添う」とか福祉の姿勢を学ぶ機会が度々ありますが、本当に福祉的な「寄り添い」などを突き詰めて考えると大きなプレッシャーになる側面もあります。
ゆとりのある気持ちが大切だと思います。今回、私は盛岡市民生児童委員連絡協議会の会長に推薦されお受けしましたが、笑いが一つはあるといいなと思い、毎月の会長会挨拶で話すことを一週間も前から考えたりしていますが…そんなゆとりとか(笑)。
-それはそれでプレッシャーですね(笑)
○民生委員の楽しさについて教えてください
委員同士で「ああだね」「そうだね」と話すのが楽しいです。元同僚の委員もおり、話をするのがとても楽しい。民生委員同士で仲間という意識を持てれば、よりよい活動につながると思います。地区の定例会では、活動で感じたことを伝えあえる仲間づくりが特に大事だと感じています。仲間同士の信頼関係を作る、そのために地区の定例会があるようなものです。委員同士、連携、協力して共に支えあう場としての地区民協だと思います。
○最後に、市民の方々へメッセージをお願いします
民生委員自身は地域に知ってもらう努力が必要だと思いますし、市民の皆さんには地域の民生委員を知っていただきたいです。地域で民生委員を見かけた際には、ぜひお気軽に声をかけてください。
暮らしにくい世の中になってきていると思います。ですが一人で悩むのではなく、地域の民生委員にどうか声をかけていただき、一緒に考えてもらえれば何か生きる上でのヒントがあるかもしれません。悩みや心配事があれば、気軽に相談してほしいと思います。


